ストリーミングボリュームチェッカー
OBS音量調整・設定マニュアル
初期設定から、配信中の活用テクニックまで詳しく解説します。
1. OBS Studioの準備
ストリーミングボリュームチェッカーは「obs-websocket」という機能を使ってOBSと通信します。
まずはOBS側でこの機能を有効にする必要があります。
- OBS Studioを起動します。
- 上部メニューの ツール > WebSocket サーバー設定 を開きます。
- 「WebSocket サーバーを有効にする」にチェックを入れます。
-
「認証を有効にする」にもチェックを入れ、好きなパスワードを設定してください。
※ポート番号は通常「4455」のままでOKです。 - 「適用」または「OK」を押して閉じます。
2. アプリの接続設定
アプリを起動すると、自動的に接続を試みます。
初回はパスワードの設定が必要ですので、設定画面を開いてください。
1 設定画面を開く
アプリ右上の 設定 ボタンをクリックします。
2 パスワード入力
OBSで設定したパスワードを入力し、保存して再接続 を押します。
画面右下のステータスが「🟢 WebSocket: オンライン」になれば準備完了です。
3. 画面の見方と音量調整のコツ
白いラインに合わせよう
レベルメーターの中に表示されている「白い縦ライン」は、現在選択しているモードにおける「ボリューム推奨値」です。
普段通りに喋ったとき、メーターの先端(一番大きい音)がこの白いライン付近に来るように、オーディオIFのGAINなどで音量を調整してください。
緑色のゾーンに入っていれば適正音量ですが、白いライン付近までピークメーターが到達するのがベストな状態です。
💡 各モードの目標値(白いライン)に合わせた場合の推定値
| モード | 配信時の推定LUFS | 合成後の推定マスターピーク |
|---|---|---|
| ☕ 雑談モード | -21 ~ -18 LUFS | -7.2dB付近 |
| 🎮 ゲーム配信モード | -20 ~ -17 LUFS | -6.7dB付近 |
| 🎤 歌枠モード | -18 ~ -15 LUFS | -4.2dB付近 |
■ 補足
- YouTubeのラウドネス基準は -14LUFS ですが、十分な音量になります。
- 環境によって最適な音量は多少変わります。
- 入力レベルが危険な状態になった場合は、音量を下げたりアプリのアドバイスに従いリミッターを追加してください。
※Ver1.1.3最新データ
アドバイス機能について
画面下部に「コンプレッサーのしきい値を...」などのアドバイスが表示されることがあります。
これらはすべて、OBS Studio標準搭載のフィルタに対応しています。
特別なプラグインを導入する必要はありません。
OBSの音声ミキサーにある歯車アイコンから「フィルタ」を開き、標準の「コンプレッサー」や「リミッター」を追加して設定してください。
4. シーンに合わせたモード選択
配信の内容に合わせて、上部のボタンでモードを切り替えてください。
モードを変えると、目指すべき「正解の音量(緑色のゾーン)」が自動で変わります。
雑談モード (Default)
声をしっかりと聞かせるためのモードです。
BGMは控えめに、マイクはハッキリと聞こえるバランスをガイドします。
ゲーム配信モード
ゲームの迫力を残しつつ、声が埋もれない「黄金比」をガイドします。
爆発音などが鳴っても声が聞こえるよう、少しマージンを取った設定です。
歌枠モード
オケとボーカルの一体感を重視したモードです。
サビで声を張り上げても割れないよう、上限値の監視を厳しく行います。
5. 配信に便利な表示機能
「配信画面やコメントビューアーでモニターが埋まってしまい、このアプリを置く場所がない」
そんな時に役立つ、画面の省スペース化機能と常時表示機能を搭載しています。
コンパクトモード
フッターの⤢ コンパクトモードボタンを押すと、ウィンドウが必要最小限のサイズ(400×190px)に変形します。
- メニューやアドバイス表示を非表示化
- 音量メーターと判定結果(色)のみを表示
- もう一度ボタンを押すと元のサイズに戻ります
常に最前面に表示
フッターの📌 最前面ボタンを押すと、このアプリが他のウィンドウ(ゲーム画面やブラウザなど)の下に隠れないようになります。
- コンパクトモードとの併用がおすすめ
- ゲーム画面の隅にメーターを重ねて監視可能
「コンパクトモード」+「最前面表示」をONにすると、ゲームプレイ中でも邪魔にならず、常に視界の隅で音量チェックができます。
6. 詳細設定とカスタマイズ
設定画面(歯車アイコン)から、判定の厳しさや動作を微調整できます。
ご自身の配信環境や好みに合わせて変更してください。
マイク音声アドバイス機能
初期値: 有効(ON)
画面上のメーター下部に、現在の音量状態や改善案をテキストで表示するかどうかの設定です。
「適正です」といった判定だけでなく、「コンプレッサーのしきい値を調整してください」などの具体的なフィルタ設定のアドバイスもここに行われます。
- 有効(ON): マイク音量をリアルタイムで監視し、音量レベルや設定に応じて適切なアドバイスを表示します。
- 無効(OFF): 分析処理を完全に停止し、画面に「⛔ 音声アドバイス機能停止中」と表示します。負荷を下げたい場合や、アドバイス不要でメーターだけ見たい場合に適しています。
音量差の感度
初期値: 普通「どのくらい音がズレたら警告を出すか」の許容範囲を設定します。
- 普通: 標準的な設定です。ある程度の抑揚は許容しつつ、聞き苦しいレベルの音量差が出たときだけ警告します。
- 強い: 少しの音量差でも反応します。音をカッチリ揃えたい、プロ並みに整えたい人向け。頻繁にコンプの調整を提案されます。
- 弱い: かなり音量が暴れないと反応しません。多少の音量差は気にしない、あるいは元々抑揚の激しいパフォーマンスをする場合向けです。
声の認識感度
初期値: 標準「喋っているかどうか」を判定する基準(ゲート)を調整します。
- 普通: 一般的な静かな部屋向け。エアコンなどの環境音を無視しつつ、喋り声にはしっかり反応するバランス型です。
- ノイズフィルターあり: 最も高感度。OBSの「ノイズ抑制」を使用中の方や、防音室など無音時のノイズが少ない環境向け。小さな声もしっかり拾います。
- うるさい場所: 感度低め。生活音やPCファンの音が大きい環境向け。雑音による誤判定を防ぎますが、ボソボソ声は拾わない場合があります。
7. その他の機能・設定
ダークモード / ライトモード
設定画面からアプリのテーマカラーを変更できます。
配信画面や部屋の明るさに合わせて、見やすいテーマを選択してください。
表示言語 / Language
日本語のほか、英語・中国語(繁体字・簡体字)への表示切り替えに対応しています。
「Auto」を選択すると、お使いのPCの言語設定に合わせて自動的に切り替わります。
8. メッセージ一覧と対処法
アプリ内に表示される主なメッセージをクリックすると、原因と解決策が表示されます。
📡 接続・システム関連
❌ 認証失敗: パスワードを確認 ▼
対処:OBSの「ツール」→「WebSocketサーバー設定」でパスワードを表示して確認し、本アプリの「設定」ボタンから正しいパスワードを入力し直してください。
✖ WebSocket: オフライン / ❌ 接続失敗 ▼
対処:以下の3点を確認してください。
- OBS Studioを起動する
- OBSの「ツール」→「WebSocketサーバー設定」で「WebSocketサーバーを有効にする」にチェックを入れる
- ポート番号(初期値: 4455)がOBS Studioと同じものが設定されているか確認する
🔴 マイク設定に関する警告 (音割れの危険)
🚨 音割れ防止:フィルタの最後にリミッターを追加してください ▼
対処:OBSのマイクソースを右クリック→「フィルタ」を開き、左下の+ボタンから「リミッター」を追加してください。
🚨 フィルタ順序エラー:リミッターの後に別の処理が入っています ▼
対処:OBSのフィルタ設定画面で、リミッターを選択し、下矢印ボタンで一番下に移動させてください。
💡 音質調整のアドバイス (黄色背景)
🔈 マイクの音量が全体的に小さい / 🔊 大きい ▼
対処:オーディオIFの入力GAINを適切に設定するか、OBS Studioの「ゲイン」フィルタで音量を調整してください。
💡 コンプ追加推奨 / 🔧 圧縮率を上げてください ▼
対処:OBSフィルタに「コンプレッサー」を追加し、アプリに表示された圧縮率(例: 4:1 や 8:1)に設定してください。
⚠️ リアルタイム音量アラート
🚨 [ソース名]が大きすぎます! / ⚠️ 小さすぎます ▼
対処:
- 大きすぎます:視聴者にとってうるさい状態です。対応ソースの音量を下げてください。
- 小さすぎます:視聴者に音がほとんど聞こえていません。対応ソースの音量を上げてください。
9. よくある質問
インストール時に青い画面(警告)が出る ▼
「詳細情報」をクリックし、出てきた「実行」ボタンを押すことで安全にインストール(実行)できます。
「オフライン」のまま繋がらない ▼
1. OBS Studioが起動しているか
2. OBSの「WebSocketサーバー設定」でサーバーが有効になっているか
3. ポート番号(初期値4455)とパスワードが一致しているか
「音量が小さすぎます」とずっと言われる ▼
設定画面から「感度」を調整することも可能です。
こんなに音量を上げて音割れしないか不安です ▼
レコーディングエンジニアの視点で「安全で、聞きやすい」マージンで設計し、繰り返しテストを行いました。
YouTube配信において、スマホ視聴者にもしっかり声を届けるためには、このアプリが示す「ターゲットライン」までボリュームを上げるのが正解です。
当アプリは単に音量を上げるよう指示するだけでなく、「突発的な大声でも音割れしない安全マージン」の確保と、「コンプレッサーによる適切な圧縮」を常に裏で計算し、アドバイスを出しています。
専門的な監視はアプリに任せ、安心してターゲットラインまでボリュームを上げてください。
適切に設定されていれば、YouTubeの基準音圧(-14LUFS)付近で配信できると思われます。